6月16日に放送された日本テレビ「スッキリ!!」で、コメンテーターの宇野常寛さん(37)が、舛添要一都知事の辞任について「こんなんで首長を 降ろしていたら政治は立ちいかない」「バカバカしいにも程がある」「多く見積もっても1000万円の不正使用で選挙費用46億円、アホかって話」「マスコ ミと大衆によるいじめエンターテイメントをなくさないとこの国は滅ぶ」などと発言したそうです。
この「いじめエンターテイメント」という言葉、最近の報道の仕方にぴったりだと思ってしまいました。
ここ最近の報道をみるとなんだか舛添さんを大勢でいじめているようにみえてしまいます。最近の日本の報道はベッキーの不倫騒動でもそうでしたがみんなが のっかるように攻めている集団性がこわいです。報道がそれを率先していることがなおこわいです。
東京都知事の舛添さんの政治と金の問題には私も腹が立ちます。舛添さんはクリーンなイメージがあり過去の発言から庶民の味方だと思っていました。
「この人はいけしゃあしゃあと嘘をついていたのか」と思った瞬間、信じることができなくなりました。
ただ、たぶんこういうお金の使い方は他の政治家の方もよくあることなのではないでしょうか。舛添さんが特別だとは思えません。不適切だが違法ではない、、いまのルールのなかではこれに尽きるのだと思います。
ただ舛添さんはクリーンなイメージを売って他の人を批判しておきながら、実は自分もでした、というところが人として受け付けることができません。ですので辞職が決まってわたしはほっとしたというか、これで一旦収束かなと思っていました。
ですが報道は都知事の座から引きずり降ろしてもどんどん加熱していきます。
特にお昼の報道番組ではメインキャスターが「この人は最低」と言わんばかりに舛添さんを批判しているように見えます。
報 道は「クリーンにしてほしい」と繰り返しますが、ルール的にグレーゾーンであったことに対して、舛添さんが「ごめんなさい、完璧に私的目的でした」と認め ることはないでしょう。認めてしまえばそれこそ違法です。メディアはわかっていて責め続けます。おそらく報道陣に対して威圧的で丁寧に対応しなかったため 報道陣を敵に回していて、「ごめんなさい」と言うまで許さないという空気を感じます。
初老に向かって「ごめんなさいと言え!」とこれ以上責める時間があるなら、ルールを改正するにはどうすればいいか、を考えたり報道したりするほうがいいんじゃないでしょうか。
舛 添さんはああいう人なんでしょう。強気で傲慢。でもさすがに反省していると思います。舛添さんはもう政治家としては復帰できないかもしれません。もし復帰 したとき、舛添さんが許せない、政治家としてふさわしくないと思う人は、投票しないという方法で意思を示せばいいのではないでしょうか。