乳がんと授乳(母乳育児)について考える。乳がんの原因(要因)に女性ホルモンの影響

小林麻央さんの乳がん報道、驚きました。

お子さんのそばにいてあげられない気持ち、お子さんが寂しく思ていないかを考えると胸がキューっとなってしまいます。どうか元気になって欲しいです。

最近は、北斗晶さんの乳がん報道が記憶に新しいですが、そもそも乳がんの原因はなんでしょう。

乳がんのリスクを高める要因はわかっていています。

日本乳癌学会の乳癌診療ガイドラインでは、乳がんのリスクを高める要因は44の項目に分けて考察されています。

ここではエビデンスグレード(*1)が「確実」「ほぼ確実」となっている項目をピックアップしました。

*1  エビデンスグレード
「確実」・・発癌リスクに関連することが、確実であると判断できる十分な根拠があり、予防行動を取ることが勧められる。
「ほぼ確実」・・発癌リスクに関連することが、ほぼ確実であると判断できる十分な根拠があり、予防行動を取ることが一般的に勧められる。

要 因 エビデンス
アルコール飲料の摂取 ほぼ確実
喫煙 ほぼ確実
生下時体重が重い ほぼ確実
閉経後の肥満 確実
成人期の高身長 確実
初経年齢が早い、閉経年齢が遅い ほぼ確実
出産経験がないまたは少ない 確実
授乳経験がないまたは短い 確実
高線量の放射線被曝 確実
頻回のX線検査や胸部への放射線療法などの医療被曝
※若年期に被曝した場合に高い
ほぼ確実
良性乳腺疾患がある 確実
乳癌家族歴がある 確実
閉経後女性ホルモン補充療法 確実
糖尿病の既往 ほぼ確実
マンモグラフィの乳腺濃度 確実

参考 一般社団法人 日本乳癌学会より
http://jbcs.xsrv.jp/guidline/p/

乳がんの発症の要因の一つに女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量が関係していることはわかっていて、エストロゲンの分泌量が多い時期が長く続くほど、その影響を受けてがん発生のリスクが高まると言われています。

女性ホルモンにかかわる項目がこちらです。

・初経年齢が早い、閉経年齢が遅い
・出産経験がないまたは少ない
・授乳経験がないまたは短い
・閉経後女性ホルモン補充療法

女性ホルモンにはプロゲステロンとエストロゲンがありますが、
女性は妊娠をすると、プロゲステロンが優位になり、乳がんの原因となるエストロゲンの影響が少なくなります。また授乳期間中はエストロゲンが抑えられると言われています。

小林麻央さんも北斗晶さんもお子さん2人の出産経験がありますが、乳がんを発症してしましました。小林麻央はわかりませんが、北斗晶さんは母乳に悩んだタイプで混合育児を行っており、長男は六ヶ月、次男は三ヶ月で卒乳してミルク育児にかえたそうです。

北斗晶さんのブログを読むとこう書いています。
http://ameblo.jp/hokuto-akira/entry-12048388770.html

北斗晶さんは「母乳で育てた方がいいのは分かってる!!!」「だけど出ないもんは出ないんだよ」「(メディアに向かい)母乳、母乳と騒ぐな!」と。母乳に悩んでいるママを追いつめないよう励ましています。

わたしが母乳で悩んでいるママに言いたいのは、北斗晶さんとちょっと違いますが、自然のあるがままの機能をあっさり諦めずに、あと少しだけ信じて頑張ってほしいなと思います。

わたしも母乳の出がわるく、毎日悩んでいました。母乳だけでは足らず時期によっては混合にしたこともあります。でも約1年は母乳を続けました。母乳育児をどういう風に考えて乗り切ったか次の記事に体験を書きたいと思います。

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